
八戸市循環器内科医が教える感染予防対策
①手洗いの重要性
感染経路
ひとは何気に鼻をこすったり、目をこすったり、口を触ったりと粘膜からウイルスや細菌が侵入する経路がいくつかあります。手洗いは、目に見えないバイ菌やウイルスを除去するための最も効果的な方法です。
流水による手洗い過程
手洗いで除菌効果を得るためには、石鹸泡立て時間が長いほど充分なすすぎを行う必要があります。さらにすすぎにより指先は手掌部および指部と比べて除菌されにくく、すすぎ後にペーパータオルで拭くことが除菌に有効であると報告されております。
石鹸を泡立てることにより手掌部表面に付着する泡の中の細菌数は増加し、泡立て時間が長いほど有意に細菌数は多くなっております。⇩

すすぎに伴い手掌部、指部、指先の細菌数はすすぎ前と比較して有意に減少しました。⇩

普通にすすいだ場合すすぎにおいて指先の細菌が除去されにくいことが明らかとなりました。⇧
指先を擦りながらすすいだ場合の手掌部、指部、指先の細菌数の変化を調べ、普通にすすいだ場合と比較しましたが、3ヵ所ともにすすぎ各時間における両者の細菌数に有意差は認められませんでした。⇩

手掌部と指部では手拭き前後で比較して細菌数の有意差は認めませんでしたが、指先では手拭き後の細菌数は手拭き前と比較して有意に減少しました。また、その時に使用した滅菌ペーパタオルからも使用後には細菌が検出されました。

手洗い過程における手指の細菌数の変化から見た有効な石鹸と流水による手洗いの検討
さいごはアルコール手指消毒をするとなおいいですね。

しっかり手洗いをして感染対策をしましょう。




