ゴエもんの栄養学4|ほそごえハートクリニック|八戸市大字尻内町の内科・循環器内科

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ゴエもんの栄養学4

ゴエもんの栄養学4|ほそごえハートクリニック|八戸市大字尻内町の内科・循環器内科

糖質のお話

糖質とは

タンパク質・脂質とともに『三大栄養素』の1つ

生体にとって主要なエネルギー源となっています。赤血球と脳に不可欠な栄養素です。

糖質の消化と吸収

多糖類を摂ると、消化酵素(管腔内消化)で少糖類となって小腸で膜消化を受けて単糖類となって吸収されます。

吸収された単糖類はGLUT2という輸送体によって肝臓に運ばれます。

肝臓内ではインスリンを介してグリコーゲン(貯蔵糖;必要時に分解してエネルギー源とする)が合成されます。

・脂肪肝や肝硬変、肝炎では輸送体が障害されるため、食後高血糖となります。

・糖尿病ではインスリンが有するグリコーゲン合成促進が低下したり、糖新生(食事由来のブドウ糖供給がないときにグリコーゲンを分解して血糖を維持する)抑制の作用が低下するため、食後高血糖となります。

 脂肪肝は糖尿病のリスク因子となりますね

肝臓へ取り込まれなかったグルコースはGLUT4を介して筋肉へ取り込まれます。

・運動によって骨格筋へのグルコースの取り込みはさらに増える

 運動は第一の血糖改善作用となりますね

筋肉に取り込まれなかったグルコースはGLUT4を介して脂肪細胞に取り込まれて中性脂肪として貯蔵されます。

・高濃度のインスリンによって血中の中性脂肪が脂肪細胞に取り込まれます。

・糖尿病ではこの過程が障害され食後高血糖が遷延することとなります。

 

補習

★血糖改善のためには筋肉量を増やした方がいいのか?

 筋トレをしてもタンパク質代謝が円滑に行われてなければ筋量は増えません。タンパク質代謝の円滑前に筋力トレーニングなどの無酸素運動をすると糖新生が亢進するだけではなく、逆に筋肉が分解されます。

 まずは有酸素運動を行い、軽度の筋力トレーニング、そして適度な糖質を含んだ補食をしましょう。

★糖質制限の注意点

 血糖改善のためには、まずは糖質制限と思いますよね。本当にそうでしょうか。

 極度の糖質制限が続くと、生体はエネルギーを得るために筋肉を分解し糖質を作ります。筋肉量の減少は基礎代謝量の低下を招き、結果的にはリバウンドしやすく痩せにくいからだになってしまいます。

 糖質制限で不足したカロリーを脂質で補うとからだタンパクの分解を防ぐことが可能です。しかし、糖質への依存が強い場合は、糖質制限によって疲労感やうつ感などが増悪することを経験します。これは、脳や身体のエネルギー源としてブドウ糖かたケトン体へのシフトチェンジがスムーズに行われていないことが原因とされております。十分なビタミンやミネラルを補うことで、しっかりケトン体が利用できるようになります。

★「シュガーレス」「無糖」「糖質カット」表示の意味

これらは必ずしも糖質0gという意味ではありません。市販の食品においては、わずかな糖質を含む場合にも「糖質ゼロ」の表示が許されております。  

たとえば、飲料100mL、食品であれな100gあたりに含まれる糖質の量が、0.5g未満のものは「糖質ゼロ」と表示することが可能となります。

★フルクトース代謝

 果物に含まれるフルクトースを摂取するとピルビン酸に変換されエネルギー源となりますが、筋肉と肝臓では異なる代謝経路を辿ります。フルクトースは直接的には血糖値を上げませんが、肝臓で中性脂肪の合成に利用され、脂質異常症を招く恐れがあります。

 果物の過剰摂取には注意しましょう。