
心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーション
心筋梗塞、狭心症など心疾患をお持ちの患者さんは、病気による症状はもちろん、入院による長期安静の影響で運動能力や体力が著しく低下しています。 心臓リハビリテーションでは心疾患の患者さんに運動、指導を行いスムースな社会復帰や再発予防のお手伝いをします。 心臓リハビリでは、専門知識を持った医師、理学療法士、看護師など、多くの医療職・チーム体制で、患者さん一人ひとりの状態に応じて効果的なリハビリプログラムを実施します。
当院ではストレッチ体操や筋力トレーニング、歩行練習、エルゴメーターやトレッドミルを使用した運動を医療スタッフの監視のもとで行います。
①体調確認・バイタルチェック
当日の体調をまず確認します。 いつもより体調が優れないときは遠慮せずにおっしゃってください。無理は絶対に禁物です。
②ストレッチ・体操
体操で呼吸を整えながら体をほぐします。
③有酸素運動
より体力向上を図るため、エルゴメーターやトレッドミルを完備しています。 目標数値を立て無理のない範囲で行っていきましょう。
④筋力トレーニング
ADL(日常生活動作)から今度はQOL(生活の質)を上げるため、負荷をよりかけていきます。 医師や看護師、理学療法士と相談の上、徐々に負荷の設定をしてまいりましょう。
⑤クールダウン
息を整えて、しっかりと体を伸ばしていきましょう。お疲れ様でした。これを繰り返し行うことで、ADL→QOLへと皆様の生活が少しでもよりよいものになるようお手伝いをしてまいります
最初は10分位から、徐々に時間を伸ばします。 最終的には30分以上が目標です。15分の運動を2回に分けて行っても構いません。 運動の強さを上げるより、運動の持続が可能な時間を少しずつ伸ばしていきましょう。
週に3~5回位が続けやすく効果が得られやすいと言われています。 無理のない範囲で続けていきましょう。
CPX検査(Cardiopulmonary Exercise Testing)は、運動を行いながら心肺機能を評価する検査です。CPX における運動耐容能や呼吸パターンとその他の検査(呼吸機能検査や心エコー検査、血液検査等)から息切れ感の原因が心臓や肺によるものなのか、貧血や体力低下によるものなのかを鑑別できます。
心拍数、心拍出量、心臓の負荷応答などのパラメータを測定し、心臓の機能を評価します。これにより、心臓の強さや効率、循環系の状態を把握することができます。
呼吸数、換気量、酸素摂取量、二酸化炭素排出量などのパラメータを測定し、肺機能を評価します。これにより、肺の機能やガス交換能力、酸素利用能力などが評価されます。
最大酸素摂取量(VO2max)などのパラメータを測定し、患者さんの運動能力を評価します。これにより体力や持久力、運動耐性などが評価されます。
CPX検査は、心臓疾患や肺機能障害などの循環器疾患の診断や管理に役立ちます。例えば、心不全や冠動脈疾患の診断や治療効果の評価に利用されます。
CPX検査の結果は、運動プログラムやリハビリテーションプランの設計に役立ちます。患者さんの運動能力や適応能力を評価し、運動処方のガイドとして活用されます。
CPX検査の結果は、患者さんの予後評価にも役立ちます。特に心不全や冠動脈疾患などの循環器疾患において、運動能力や心拍応答の情報は予後の予測に重要な要素となります。
和温療法は、乾式遠赤外線サウナ浴(60℃)で全身を心地よく温める「和む・温もる」療法です。
名称の通り、極めて安全で副作用のない優しい治療法です。特に、様々な難治性疾患で苦しんでおられる方々や、骨関節障害・脳血管障害などを合併して運動ができない方に有用です。薬物療法を含めたこれまで確立された様々な治療法に、「和温療法」を追加・組み合わせることで著明な治療効果が発揮されます。
和温療法器は、和温療法を行うための医療機器(赤外線治療器)として薬事承認・認証されています。
1
保温前の体重・血圧測定
2
着替え
汗をかくため、下着の替えをご用意ください。
3
15分間の60℃乾式サウナによる加温
深部体温が約1.0℃~1.2℃上昇します
4
30分間の安静臥床による保温
5
保温後の体重・血圧測定、発汗量に見合った水分補給
和温療法は1日1回、週2~3回の反復継続を2~6週間行うことで効果が期待できます。ただし、効果が期待できる病気や禁忌症状、注意が必要な病気などがありますので、相談の上、頻度や期間を決める必要があります。
心臓リハビリテーションプログラムを終了された患者さん、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)で通院(施設問わず)されている患者さんやそれ以外の方で運動を希望される方々に16時以降、リハビリテーション室を開放しております。
利用される際には施設利用費が発生します。それぞれの対象により費用が異なります。
「未病は早い段階から」。小学校1〜4年生を対象に行うトレーニング。主に体幹を鍛え、柔軟性を高めます。病気に負けない、怪我をしない強い身体を作ります。